家電設置・改造・修理

ビッグドラムのドラムキャップを交換したらヤバかった

2021年12月12日

どうも~。電器屋じゃなくて修理屋もありなんじゃないか? と密かに思ったポンコツサラリーマンまいたけです。

今回は洗濯機を直します。
直します。と言うほど難しくない簡単な交換かな?

我が家の洗濯機は、2011年製の"日立のビッグドラム BD-V7300"です。

1年365日、毎夜毎夜休まず10年間稼働しています。

毎日洗濯~乾燥までフルで動いているので、相当な稼働量です。

ヤマダ電機の長期保証の6年の間に、メイン基板・表示部基板・水位センサー・乾燥ユニットを交換し、その後の4年間で、まいたけが給水弁交換、乾燥経路からの水漏れ修理をしています。。

ドラム式洗濯機の初期に近い製品なので、乾燥の経路にほこりが溜まりやすい設計となってしまっている為、定期的に分解清掃しているので、上部の分解はもう慣れてます💦

センターキャップが!

先日、洗濯機から洗い終わった洗濯物を取り出した時に、マスクの紐がドラムの真ん中の部分に引っかかっていました。

よく見てみると、、センターキャップがおかしい。

普通の状態は、

このように、ドラムとキャップはほぼ隙間が無い状態のはずなのですが、反対側(180度向こう側)は、

めっちゃ隙間が空いてる!

最近、写真より動画の方が分かりやすく伝えられるのを実感。。

こんな感じで大きく隙間が空いてしまっているので、洗濯物が引っかかったり挟まったりしてしまいます。

以前マスクの紐の長さを調整する、丸いプラスチック部分が無くなるという事件が数回あったので、これが原因かと。

とりあえず、このドラムのセンターにあるカバー(キャップ)が原因ということに間違いは無いので、早速部品の発注をします。樹脂のカバーなのでそんなに高くはないはず。

ちなみにこのカバーは、ドラムを固定するための袋ナットを隠すためのモノです。
これが無いと、洗濯物とナットが当たってしまいます。

色々と調べた結果、このカバーは、日立のビッグドラムシリーズの多くの機種の共通部品となっていました。

品番は、BD-V1-010
部品名、ドラムキャップ

15時までの注文で当日発送!んんー 素晴らしい!

そして翌日

はい。届きました!
注文してから24時間で到着。

んんー。すばらしい!

ドラムキャップ本体と、取り付けネジが入っています。

ドラムキャップ取り外し

ただねじ1本外すだけの作業ですが・・・。

でも、工具のチョイスを誤ると大変な事になります。

まず今付いているドラムキャップを外しますが、我が家は毎日乾燥まで行っているせいか、ネジ頭が隠れるくらいホコリで詰まっているので、ピンセット等で出来るだけ取り除き、

ネジ頭が見えましたね。

このプラスねじのサイズ、+3番となります。

家庭にある一般的な+ドライバーは2番。

ネジ自体も固く締め付けられているので、

このネジを2番のドライバーで緩めると舐めます。


舐めると簡単に外せなくなります💦

なので、必ず+3番のドライバーで外しましょう!!


+3番のドライバーなんてそうそう使う事のないサイズなので、買うのは躊躇しますが・・・。

まいたけは、手回しドライバーの+3は持ってないけど、電動ドライバーのビッドの+3は持っているので、ベッセル ビット差替グリップと組み合わせて使います。

+2番と、+3番の比較。

全然違います。必ず+3を使用しましょう👍

工具の選定を間違えなければ簡単です。

ネジを回そうとするとドラムが回転するので、片手でドラムを押さえながら、ねじを回します。
ネジを回す方向は一般的なネジと同じ、反時計回り。

ネジを舐めないようにドライバーを押さえつけながらグッと回します。

ドライバーのサイズさえ合っていれば難しい事はありません。

ネジが回ればあとは外れるまで回すだけ。


でも、回していると何かカバーの内側からボロボロとゴミが落ちてくる・・・

やばみーなくらい、ごみが溜まってましたよ。

洗濯・乾燥後に放置してしまった時に臭ってた正体はこれっぽいですね。。

定期的に外して掃除なんてしない場所だし、そもそもこんな所にごみが溜まってるなんて想像もしてなかった💦

このままでは交換もできないので、掃除していきます。
普通はカバーは捨てるだけなので、ドラム側だけでオッケー。

細かいカスがボロボロと落ちるので、紙ウエスを濡らして、下に敷いておきます。

金属でこすると傷が付いてしまうので、樹脂ヘラの細い方で削り落とします。

これならどんなに強くこすっても傷が付くことはないでしょう。

センターの部分に取付座が密着するので、この黒くなっている部分は最低限キレイにしておきます。

最後に紙ウエスを濡らして、拭き取ってピカピカになりました👍

ドラムキャップの形状比較をしたかったので、キャップ側も清掃。

リブの内側にごみがギッシリと詰まってましたよ。

新旧形状比較

まずパッと見て気付くのが、リブの高さの違い。

あれだけのゴミが蓄積されてしまうので、改良されたんですね。

この高さなら、ごみは蓄積されずに下に流れていくので安心です。

あとは、取付座の変形!

元々はこのような形状↓であったはずですが、

こんな形↓に変形してしまっています。

この変形が、ドラムキャップが浮き上がってしまっていた真の原因ですね。
変形によりネジも簡単には外れませんでした。

きっとこのまま使い続けると、取り付けネジを残して破断し、キャップが洗濯物と一緒に回っていた事でしょう・・・

こう見ると全然形が違いますね。

新品取り付け

ある程度キレイに掃除したら、あとは取り付けるだけです。

新品のねじも付属しているので、旧キャップから取り外したりする必要はありません。

位置を合わせて、+3のドライバーで締めるだけ。

外した時みたいな力で締める必要はありません。
ある程度ギュッと締めるだけで大丈夫!

これで隙間も無くなって、汚れ臭いもなくなりました👍

もう10年稼働していますが、あと数年は酷使します!

おまけ

この洗濯機は乾燥機能をよく使うと、乾燥経路にほこりが溜まります。

溜まる場所は乾燥フィルターの奥の奥。説明書通りの掃除じゃ手の届かない所。

そんなところを1年に一回程度分解清掃しております。

給水ホースと上部のカバーを外し、

乾燥フィルターの奥のエコフラップのカバーを、ねじ7本くらい外して外し(樹脂製のホースが繋がっているので丁寧に)、

エコフラップ周辺のほこり。

そして、この下(奥)から乾燥フィルターに向けて温風が出てくるのですが、ここの奥に結構ほこりが溜まるんです。 

でも手が届く場所でもないし、掃除機も入りません。

そこでピックアップツールを使用します。

手元のレバーを押すと、先端から4本のツメが出てきて、ほこりをつかみ取れます。
しかも先端にはLEDが付いているので、暗い場所でもよく見える。

先端を奥の方に突っ込んで、レバーを押し込む。本体はフレキシブルに曲がるので対象物を狙いやすい。

こんなのがゴロゴロ取れます・・・

あとは乾燥フィルター奥のエコフラップ周りを綺麗にして、

カバー・電線を元通りにして、

上部カバーも元通りして完了♪

これで洗濯機もまだまだ酷使できるはず・・・

さぁ、サイトリニューアルも進めていきますか。。。

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