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エアコンの取付方法を徹底解説@⑤フレア加工

2021/11/17

今回はこの先の作業で行う”フレア加工”について先に解説していきます。

エアコンの室内機と室外機の間は、2本の銅配管で繋がっています。
その接続部分を見てみると、

室内機から出ている”補助配管”の接続部分

室外機はサイドのカバー内に接続部分があります。

2本の配管は太さが違うので2サイズありますが、室内機も室外機も形状は同じです。
銅の配管をこの形状に合うように加工する必要があります。

その加工をフレア加工といい、↓のように密着できる形状にします。

このように密着させた状態でナットを規定トルクで締め付ける事により、加工したフレア部分が本体側の形状に従って潰れて密着します。

エアコンのガスは高圧なので、フレアの精度が悪いとガス漏れを起こしてしまいます。

微量なガス漏れだとすぐには不具合に気付かず、次のシーズンでエアコンが冷えない・・・。
といったケースが多いです。

なのでこの加工をする”フレアリングツール”はある程度信頼性のあるメーカーやモノを選びたい所です。
amazon等で売ってる中華のやっすいフレアリングツールは、エアコンのような高圧のガスには耐えれないような精度の悪いのばかりなので注意して下さいね。

ガス漏れを起こすと、ガス交換に多額のお金がかかってしまいます。。

まいたけは、スーパーツールのフレアリングツールセットTF456WHを購入しました。

あとは配管の切断をするパイプカッターと、切断後のバリ取りをするチューブリーマーが必要になります。
パイプカッターとチューブリーマーは、手持ちの物があればそれで大丈夫です。
精度が重要なのはフレアリングツールです☝

フレアリング加工無しでも取付できる!

この記事には反する内容ですが、このフレア加工がすでにされている配管セット(電線入り 部品入り) 2分3分 3m 3P-203SPというのも売られています。配管長も数サイズあります。

フレアナットもセットされていてフレア加工済み。渡り線やパテ等の必要な部材がセットされているので、工具なんて買いたくないよ!という人にはおすすめのセットです。

まいたけも初めは自分に出来るのか半信半疑だった為、初期投資を抑えるためにこの配管セットを購入して挑みました。

ただデメリットとしては、売られているサイズ(3m 3.5m 4m 6m等)固定で、微妙な調整が出来ないので配管が斜めになってしまったり、長めを買って室外機裏で長さ合わせのループをしたりすると美観的に損なう仕上がりとなってしまう事が多いです。

とりあえず2~3台だけしか取り付けはしないよ!と言う方には良いのですが、今後何台も取り付けしたいって方は、コスパ的にも悪いので、フレアリングツールを購入した方が良いでしょう。

実際にやってみよう

それでは実際にフレア加工を行って解説していきます。
今回は一般的な2分3分配管なのでエアコン配管用被覆銅管 ペアコイル 2分3分 20m HPC-2320を使用します。

2分(直径6.35mm)と3分(直径9.52mm)の銅管にそれぞれ断熱材が巻かれていて、長さは20mです。
現場によって必要な長さに切断します。

フレア加工の準備

銅管をカットするのは、パイプカッターを使用します。パイプカッターを使用すると銅管を潰さずに最低限のバリ・切粉で済みます。

パイプカッターはローラー部と刃でパイプを軽く挟み、クルクル回しながら締めていく事で簡単にカットする事ができます。

カットすると、切り口にバリが出ていますね。

チューブリーマー を使用する事で簡単にバリを取り除くことが出来ます。

リーマーの内部は、複数の刃が三角錐の形状で並んでいるので、サイズの違う銅管もこれ一つでバリ取りが出来ます。

削ったバリが銅管に入らないように、リーマーを下にしてクルクル回します。

簡単に綺麗にバリ取りが出来ました。

ただこのバリ取りは、バリを取り除く程度にして下さい。あまり削り過ぎて面取りし過ぎると、先端部の肉厚が薄くなってしまうので注意が必要です。

フレア加工

銅管の準備が整ったのでフレア加工をしていきます。
フレアリングツールには、5種類のサイズがあります。家庭用のエアコンで使われるのは、2分・3分・4分のサイズです。4分は5.6kw以上の出力の大きいエアコンに使われています。多くは2分・3分です。

2分は1/4。3分は3/8の場所を使います。ピッタリ入る所に合わせるだけですが。。

銅管にフレアナットを忘れないように入れてから、対応する穴に入れて挟み込みます。

この時挟み込む位置は、銅管の先端とフレアリングツールのゲージバーと面になるようにセットしますが、

まいたけは、写真のように0.5mm程度飛び出すようにセットするようにしています。
これにより密着部分が少しだけ増えるので、個人的には気密が良いのではないか?と勝手に思っています。
ただ、出し過ぎるとフレアナットに干渉して締めれなくなってしまうので、0.5mm程度で。

基本は面になるようにセットなので、お好きな方で大丈夫です。

ゲージバーをギュッと握れば銅管は動かなくなります。
握ったままハンドル部分の矢印を、緑の矢印の位置までスライドさせます。

移動させたら、ハンドルクランプを閉めて固定します。

これで銅管とフレアリングツールは固定されます。

あとはハンドルを閉めていくだけです。

ハンドルを閉めるとフレアリングコーンが下がって行き、銅管を変形させます。

銅管を変形させ始めるとハンドルを回すのが重くなり、変形が終わるとクラッチが”カチッ”っと切れて軽くなります。
綺麗なフレアを作るために、そのまま3~5回くらいカチッと回します。

後はハンドルを逆回転に回し、ハンドルクランプを緩めてハンドル部分を端に戻すと、

フレア加工の完成です!

簡単に綺麗なフレア加工ができます✌

とまぁ、こんな感じで紹介してきましたが、写真だけだとなかなかうまく伝わらないので、動画を撮ってみました。
銅管を挟み込んだ後からですが、ご覧下さい👍

(ピンボケ&カラスがうるさいのはご容赦下さい💦)

フレア加工後フレアナットに入れてみて、ナットのネジ部分に干渉しないかを確認してみて下さいね。

セットする時に飛び出し過ぎていると、フレア部分が大きくなりすぎて綺麗に収まらなくなってしまいます✋

フレア加工に失敗したら

フレア加工を施して実際に見てみると、フレア面が大きすぎたり、小さかったり。
バリ取り後の削りカスを巻き込んで凹んでいたりすることがあります。

不安があるようなら、この場でフレア加工をやり直した方が絶対に良いです。
後からやり直すとなるとかなり面倒だし、ガスが抜けてからだともっと大変になるので。

でも配管が短くなるんじゃ?

確かに短くはなりますが、パイプカッターをうまく使用する事でその切断長を最低限にすることが出来ます。

パイプカッターのこの溝を使います。(パイプカッターによっては無いモノもあります)

この溝にフレア部分が入るんですね!

ここでクルクルすると、

こんなに短い切断で済みますよ!
この溝、最高です✌

次は室外機の準備をしていきます✋



今回使用した工具・部材はこちら

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