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エアコンの取付方法を徹底解説@②据付板の固定

2021年10月5日

どうも✋まいたけです。

エアコン取付記事を書くために、庭で疑似壁にエアコンを取り付けたり外したり写真撮ったりしています。。

近所の人から見ると、あの人看板みたいなのにエアコン付けて何がしたいんだろう?
と思われてるかもしれませんね💦

さあ、実際にエアコンを取り付けていきます。
必要な工具や道具は、その作業の時にリンクを貼っていくので参考にして下さいね👍

室内機から据付板を外す

エアコンの室内機は、壁に金属の板”据付板”を固定し、その据付板に室内機を引っかけて固定します。

新品のエアコンでも、室内機背面にこのようにセットされています。

新品時は、ねじ1本で固定されているメーカーが多いので、固定されている場合は外します。

そして下部は2か所のツメで固定されています。

”押す”や”PUSH”と表示がある所を押すと、

このツメが外れるので、2ヶ所とも外すと据付板を外す事ができます。

上側は差し込まれているだけなので、下方向に引くだけです。

この据付板を固定して室内機を掛けます。
この据付板で室内機の重さを全て支えるので、壁にしっかりとした取り付けが求められます。

壁の下地を探す

エアコンの室内機の重さは、お掃除機能の無いモデルだと7kg~10kg程度。
お掃除機能付きモデルだと、12kg~18kgぐらいが一般的です。
昨年17.5kgを取り付けましたが、まぁ~重たいです💦

でも、、最近の日立の上位モデルとなると、22kgなんていう工事屋泣かせの機種も存在します。

こんな重たいものを壁に掛けるので、据付板はガッチリと取り付ける必要があります。
ここを適当に行ってしまうと、地震等で落下してしまうという危険な状況も想定されるので、確実な取り付けが超重要です!

しっかりとした取り付けをするには、壁を固定している木の下地にビスを打つのが一番効果的です。

ただ木の下地は、柱や横桟など細く直線的な形状でしかありません。
(ハウスメーカーによっては、エアコン用下地が準備されている場合もあります)

壁の内側にある下地は、室内からは目で見ても分からないので、下地探しを使って探すと簡単です。

パナソニック 壁うらセンサーを使えば、壁に傷を付けずに壁の中の構造物が探知できます。

まずこの疑似壁の下地は、赤色の枠部分に入っています。

この下地は実際には全く見えないので、壁裏センサーを使って探知します。

壁裏センサーを使って探知

本体を壁に当てて電源をON

モードを”木材 浅”にしてスタート。
印を付けるために鉛筆を刺しておくと便利♪

スタートした位置を基準に探知が始まります。光ってる矢印が一番外にあるので、壁内には何もありません。
(屋外の作業なので光が見にくいですが屋内では結構明るく光ります)

右にスライドしていくと、矢印が真ん中の方に移動してきましたね!

壁の内部に何かがあり、それが近づいてきたという事です。

もう少し右に進むと・・・

真ん中の●が点灯し、ピーっ♪と音が鳴り、”木材”が点灯しました。
この位置から”木材”の下地があるという事になります♪

実際、写真下部を見てみると木の下地がありますね。

この位置で、鉛筆を押してマーキングします。

更に右に進むと、●から矢印に変わるので、

下地から離れてしまったので、少し戻って、●の位置に戻して、鉛筆でマーキングします。

これで、木材の下地の幅を探知・視覚化できました。

基本的にはこの印の中心にビスを入れるのが確実です。
この壁裏センサーだけの探知でも良いのですが、下地探し どこ太 Basicを併用すると更に安心・確実になります。

下地探し どこ太を使って探知

物理的に針を刺して、壁裏を探知するアイテムです。

写真のどこ太は廃番なので今の型のリンクを載せてあります。
ただ写真下の、下地探し どこ太 Smartは短すぎて力が入りにくく使いずらいので、下地探し どこ太 Basicの方が使いやすいと思います。

どこ太の先端には、細い針が入っています。

これを石膏ボードにぶっ刺します!

このように奥まで刺さったということは・・・

下地が無くて空洞になっているので奥まで刺さったという事になります。

では下地のある場所に刺すとどうなるか。

途中で止まりました。先端の数字は3mm単位で印刷されています。
12と9の間で止まりました。この数字が下地までの距離となります。壁の厚さという事です。
今回は9.5mmの石膏ボードを使用したので合いますね!

これで使用するビスの長さや、ボードアンカーの種類を決定する事ができるので、壁裏センサーとどこ太を併用すると完璧だと思いますよ👍

下地センサーでマーキングした中央部に間違いなく下地がある事を確認したら、分かりやすいようにマスキングテープ等を貼り、下地の位置を視覚化すると分かりやすい!

このようにして、壁の中の見えない下地を見えるようにしました!
こうやって見ると、エアコンを取り付ける部分にはあまり下地が無いことが分かりますね。

まいたけの経験上では、エアコン用の下地が準備されていない壁では、普通のビスが効く箇所は多くて2~3ヶ所くらいです。

じゃあ、それ以外の場所はどう固定するか??
では実際に据付板の固定をしながら説明をしていきます。

据付板の取付位置を決める

配管穴が既に空いている場合

エアコン配管用の穴が空いていれば、その穴に合わせて固定する事になります。
エアコン設置位置として問題なければ、穴あけが不要なので簡単です。

据付版にはどのメーカーも、配管穴までの中心の距離が書いてあります。

今回の機種では「ハイカン穴の中心まで100mm」とありますね。

配管の穴が直径何mmかによって高さが変わります。

今回の機種では80mmと65mmの場合の刻印がありますね。
65mmの穴であれば、65mmの基準位置から右に100mmの位置が配管穴の中央となります。

写真は右直ですが、左直の場合も同じように据付板の左側の表示を見て位置を合わせて下さい。

配管穴が空いていない場合

配管穴が空いていない場合は、ある程度自由にエアコン設置場所を決めることができます。

が、

穴あけが必要になるので、壁の中の構造を調べたりしないといけないのと、穴あけ工具が必要になってきます。
本格的な穴あけ工具を揃えるとかなりの金額になってしまいます。

今回は簡易的な装備で65mmの穴を空けます

配管穴が空いていない場合も、穴を空ける位置を決めてから据付板の取付をした方が無難です。
据付板を固定したものの穴あけができない位置だった・・・って事は避けたいですからね。

で、その穴あけの位置を決めるのが難しいんですね。。。

まずはエアコンを設置したい位置を決めてから、”配管穴位置”になる場所を
先ほど紹介したパナソニック 壁うらセンサーを深モードにして探知したりして、筋交いをや柱を探します。
内部に何もない事が確認出来たら第一段階はOK!

次は屋外側も確認をします。
雨どい・雨戸や戸袋、シャッター等があったり、屋根があったりする場合があるので、必ず問題ないか確認しておきましょう。

問題ない位置を決めることが出来たら、据付版を固定していきます。

据付版を固定する

今回に疑似壁は幅も狭いので、センターに取り付ける事にしました。

据付板を固定するのにも大事なポイントがあります。

据付板の上部に室内機を引っかけるので、上部の①のエリアに4本程度。
②の部分に室内機を引っかけるツメが入るので、そこが動かないように1本ずつ入れると良いです。

なので最低6本程度で固定したいですね。18kgを超えるような重量級の室内機はもっと上部①を増やした方が安心です。

ボードアンカーを併用して固定する

上の写真を見て分かるように、今回木の下地に固定できるビスは1本しかありませんね。
それ以外の場所はらくらくボードアンカーを使用して固定していきます。

このらくらくボードアンカーは下穴なしで使用できる&一般的な石膏ボード厚さ9.5mm・12mmに両対応しているのでまいたけはこれ一択にしました✌

(ボードアンカーの使い方の記事は別にありますので、こちらを参考にして下さい👍)

配管穴位置を合わせたうえで、据付板の上部センターにビスを入れて据付板を軽く固定します。

今回はエアコン付属のビスを使用しましたが、無ければトラスねじ M4×40を使用するといいです。

据付板は水平に固定しないと室内機が傾くのと、ドレン水の流れが上り勾配になってしまうと水漏れをしてしまうので、水平確認をしっかりして取り付けます。

据付板には水平器を置く場所が準備されているので、その場所を探します。

このラインに合わせて、マグネット付アルミ水平器を固定します。

マグネット式じゃないと手で押さえながらになるので、マグネット式が楽ですよ✋
据付板が水平になるように調整します。

水平状態で、据付板の固定箇所を鉛筆等で壁に印を付けていきます。

今回の固定箇所はこんな感じです。

緑矢印がトラスビス固定。黄色矢印がボードアンカーでの固定になります。

こんな感じで穴位置をマーキングしました。

ボードアンカーの施工は手回しのドライバーでも大丈夫ですが、エアコン工事をするなら電動があった方が良いです。
今回は直径65mmの穴を空ける事もあり、マキタ 4モード・インパクトドライバがまいたけ的にはおすすめです。
ドリルドライバ・ドリル・インパクトドライバ・振動ドリルの4モードを切り替えできるので、これ一台で様々な用途に使えます。まいたけはこれの1世代前の14.4Vタイプを使ってますが、最強!

ネジの先端を罫書いた印の真ん中を狙って軽く押し付けます。

ボードに穴を空けながら入っていきます。

ここで押さえつけながらやってしまうと、ボードアンカーが開いてしまい入らなくなってしまうので軽い力で少し時間をかけて行いましょう。

石膏ボードを貫通したら、もう回す必要が無いので、回転を止めたドライバーのビッドで押し込むか、指で石膏ボードに押し付けます。

回したまま押し込むとツメででボードが削れて、この先の作業で空回りしてしまいます。

裏側(壁の中)はこんな感じになっています。

あとはドライバーで壁側に押さえつけながら回して、傘を開いていきます。

先述しましたが、ボードアンカーの使い方記事で詳しく解説していますので参考にして下さいね✋

18回転で良い感じに開きましたね。

ボードアンカーに慣れれば数えなくても手ごたえで分かるようになります👍

あとは同じ手順で他のボードアンカーも固定していきますが、ズレの無いように罫書いたセンターを狙うように注意して行います。ズレると最悪ねじが入らなくなります。

(今回は違う種類の使い勝手の悪いボードアンカーを処分したかったので、初めの1本以外だけらくらくボードアンカーを使用しました)

ボードアンカーから全てのねじを外します。結構回さないと外れないので電動で外すと楽です。

外したら据付板をセットして、穴位置が合うか確認します。

あとはネジを回して据付板を固定します!ネジを回し過ぎて、せっかく綺麗に開いたボードアンカーを開き過ぎないように注意!

これで室内機を固定する据付板がガッチリ固定出来ました!

裏側はこんな感じ~

次の記事で4モードインパクトドライバを使って、65mmの穴あけをしていきます。
穴あけの順序や、注意点を解説していきます✌

本格的な大口径穴あけ工具ではないので、コンクリート・モルタル等の硬い素材は空けられないけど、窯業系サイディング・トタン・ガルバニウム鋼板くらいなら穴あけ可能なので紹介していきます👍



今回使用した工具・部材はこちら

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