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エアコンの取付方法を徹底解説@①取付位置の選定

2021年10月2日

どうも!まいたけです✋

プライムDIYのサイトを立ち上げてから5年半が経過しました。v^^
その間の約3年はほぼ放置してたけど、最近記事数を増やしてきました

が、

実は記事として書こうと思っていたのは、素人でも分かりやすい”エアコンの取付方法”だったんですよ。

この5年半で十数台エアコンを取り付けしてきましたが、なかなか記事として分かりやすく説明できる写真が揃わなかったので、書けませんでした💧
今回80記事目にしてようやく書いていきます✌

でも何でエアコンの取付方法の記事かって??

そう。

あのクソヤロウに出会ったのが引き金に。。。

とんでもない業者が来た

現在のまいたけ家には、2009年まで住んでいたアパートから移設したエアコンが1台あります。
エアコン工事なんて出来なかった&やる気すらなかったので、某引越社に移設をお願いしました。

そう。これがまいたけがエアコン工事を自分でやるという事になったきっかけです。

引越社と契約している業者(個人事業主)が来て、取り外しと取り付けをしてくれたのですがこれが、とんでもないクソヤロウだった。。

あまり思い出したくもないんですが、ここまで振ったのでどんなクソヤロウかというと。

・予定時間の50分前に来て、不在だったので玄関ドア前で寝転がって待つ。
・もう到着したんだけど、まだ?としつこく電話してくる。
・取り外したエアコンのドレンパンから垂れた水でカーペットが水浸し。夏だから仕方ないだって。
・指定した取付位置を拒否(横貫きで面倒だから)
・どうしても↑でやれというなら、どうなっても責任はとれないって。何されるか分からないから我慢した。
・新築の家のトイレを汚して帰る。
・正規の工事で必要なトルクレンチ・真空ポンプを使用していない。
・ガス補充しておいたとか嘘つきヤロウ

などなど。。人として終わってます。

あいつに出来るなら自分でもできる!

まいたけは昔からDIYでいろいろ作業するのが好きでした。

あのクソヤロウでも取り付け工事ができるなら、自分も道具と知識があればできるだろうと思いましたね。

今はYouTubeとかで調べればいっぱい出てくるだろうとは思うけど、当時はあまり参考にできる動画や記事がありませんでした。

色々なサイトから断片的に情報を集めてきて、自分なりに必要な道具・工程をまとめて、独自の作業マニュアルを作成しました。

後に言う、全28ページにも及ぶ”まいたけ文書”です。
↑なんだそれ💦(流行りにのってみた✌)

正規の工事が出来るちゃんとした工具を最小限購入し、失敗が許される環境からスタートしました。

結果、1台目から今に至るまで(30台くらいかな?)失敗もなく取り付け出来ています。
今までの経験を記事にして、このサイトを見るだけで

必要な道具や作業工程

が分かる記事を書いていきたいと思います。写真たっぷりで詳しく解説していきます。

今回の現場はこちら

( ゚Д゚)

はい。疑似壁の登場です。

ホームセンターで木材と、9.5mm厚の石膏ボードを購入して組み立てました。
ウッドショックで木材価格高騰してますね。2年前くらいとと比べたら倍しました。石膏ボードは処分が大変なんですよねぇ~💦産廃扱いです。

でもこうでもしないと、細かく記事にすることができないので。。
実際の取付で写真を撮りながら作業すると時間がかかり過ぎるし、写真の撮り忘れも発生するので現実的ではありませんでした。

なので疑似壁を作製し、実際に取り付けながら記事にしていく。足りない写真があればその写真を撮りに行く!
と言うスタイルで記事を書いていきます。

ちなみにこの疑似壁は一般的な住宅の”尺モジュール”で作製してあります。

一般的に住宅の壁を固定してある木の下地は、尺モジュールで455mm間隔で入っています。

大手ハウスメーカーではメーターモジュールの500mm間隔もあります。
トヨタホームに関してはメーターモジュールとなりますが、エアコンの取付ではこの間隔が違っても特に問題はありません。

1本下地の位置が分かれば、その隣の下地はここらへん。ってのが分かるので、覚えておくと壁に物を取り付けたり、穴を空けたりするときに役立ちます。
必ずしも同じピッチで入っている訳ではないですけどね💦

横に下地がある時もあります(横桟)。現場によって色々なので臨機応変に対応しましょう。
下地の探し方は次の記事で書くので参考にして下さいね。

疑似壁の裏側を見てみると、

外壁を模した18mm厚の板を固定してあります。
内壁と外壁の間は住宅メーカーによって厚さは違いますが、大体150mmくらい空いています。

その内壁と外壁の間は、

昔の住宅では空洞が多いです。
今の住宅では断熱材が入っています。

断熱材は綿みたいなグラスウールであったり、発泡ウレタンが充填してあったり、目の細かい発泡スチロールなど様々ですが、空気がたくさん入る柔らかく軽い素材です。

今回は壁内の様子が分かりやすいように、断熱材は使用せず空洞としました。

内壁から外壁の空洞の厚さは、

材料の関係で80mmとしてあります。

疑似壁はこんな感じで作製してあります。
記事を書き終えるまではこのように物置の中保管です。。。
邪魔だボケェ(嫁)。って言われる前に終わらせないと💦💦

今回取り付けするエアコン

今回疑似壁に取り付けるエアコンは、
2009年製の東芝、RAS-402PADRです。

以前買い替えで取り外したエアコンを貰いました。壊れていないので、分解洗浄してストックしてあったこのエアコンを使用します。

冷媒はR410A。最近のはR32ですが作業工程や工具は共通なので気にしなくても大丈夫です。

壁掛けタイプであればエアコンは基本的に取付工程は同じです。メーカーによって付加機能(加湿や換気)があるとホースが増えます。

今回のエアコンは当時流行った換気機能付き(排気のみ)ですが、今や一般的ではないので端折ります。

では、エアコンの取付位置の検討からしていきましょう。

取付位置の選定

一旦、”今回の現場”を離れて、エアコンの取付位置と配管方向の関係を見てみます。

エアコンは室内機と室外機をつなぐ配管・電線、結露水を屋外に出すドレン管を壁に穴を空けて屋外に出す必要があります。

室内機から配管類が出る方向は6種類あります。

戸建てに多い、室内から配管が見えない施工は、右直・左直。

マンションに多い、室内から配管が見えるのは右横・右下・左横・左下となり、一般的にこのように呼ばれます。

どのルートで通すかは、室内機から屋外に配管類を出すので、どの位置が都合が良いかを考えて決定します。

エアコンの背面が屋外なら”右直・左直”。
右側が屋外なら”右横”。
左側が屋外なら”左横”
”右下・左下”はマンション等、既設の穴がエアコン取付位置の下方にある場合に使う事が多いです。

ただ↑が絶対と言う訳でも無く、いろいろな要望や条件・環境でどの方向から出すのが都合が良いのか考えます。

ただ絶対守らないといけない事は、ドレン管(排水管)は水を排出する場所までは必ず下り勾配を確保しないといけません。
途中で上り勾配になってしまうと、冷房・除湿運転時に室内機から水漏れを起こしてしまうので絶対です☝

室内を配管が通る、右横・右下・左横・左下場合は、配管を通すことが出来るように、

どのメーカーも矢印の部分に簡単に綺麗にカットできるようになっています。


じゃあエアコン背面から出す場合”右直・左直”どちらがいいの?と思いますよね。

一般的に施工が簡単なのは右直になりますが、壁内の柱や筋交い、外壁・その周りの構造物の関係で穴あけが出来なかったり、2階~1階下ろしなど高所作業となる場合は、配管接続が屋内で出来る左直の方が簡単だったりします。

他にも配管経路の美的センスから、左直にした方が美しく仕上げれたりする場合があったりとか現場や人によって様々です。

正直何が正解と言うのは無いので、現場によって施工のしやすさ・美しさ。何を取るか、臨機応変に対応していくのが良いんじゃないかと思います。

でもエアコン工事の初心者の頃は美的な配管になんて目が向けられないので、まずは確実にエアコンの取付ができる方法でやれば良いと思います。右直で取り付け可能なら、右直でやってみるのが初めての人には簡単かと思います。

美しく仕上げるのは、慣れてから修正すればいいんです!

今回の疑似壁での穴あけ、配管接続は”右直・左直”の2通りで解説していきますが、
配管接続部分は、右直・右横・右下は室内機の外で行い、
左直・左横・左下は室内機の内部(裏)で行うので、全通りの解説が出来ると思います。

それでは、実際にエアコンを取り付けしようとしている壁を見て下さい。

配管穴がすでに空いている場合

配管穴がある場合は取付位置は限られてきますね。穴位置に合わせた取付となります。

穴あけの必要が無いので、取り付けに関してはハードルがかなり下がりますね!

2つ上の写真だと、右直で穴が空いているのでそれに合わせた取付となります。

配管穴が無い場合

配管穴が無い場合は取付位置の自由度は増えますが、
・エアコン専用コンセントまで電源線が届く範囲内
・柱や筋交いと被らないか?
・壁内に電線やガス管がないか?
・屋外に戸袋や雨樋などが無い場所
を見極める必要があります。

穴あけを伴うのであれば、特にモルタルやコンクリートなどの硬い外壁だど専用の工具も必要になりなかなか大変です。
まいたけはそんな硬いのを貫くホールコアドリルのような、本格的な穴あけ工具は持っていません。

今回の取付では14.4Vの充電式ドリルドライバーで穴あけを行いますが、
窯業系サイディング・ガルバニウム鋼板。トタンのような比較的柔らかい or 薄い外壁材にしか対応できませんが、穴あけの記事で解説をしていきます。

モルタルやコンクリート・タイルでは穴あけに関しては、今後ホールコアドリルを買ったらまた別記事にしたいです。

次の記事で、室内機の据付板をガッチリと壁に固定していきますよ👍

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